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こんにちは、マネジメントゲームの講師を年に20回程度担当している中小企業診断士の大石です。普段は東京の江東区で活動しています。

さて、長年マネジメントゲームの講師をしていると、マネジメントゲームの成績によって、人事評価をすることはできないか、や、成績と優秀さに相関はあるのか?という質問を受けることがあります。皆さんは、どのように思われますでしょうか。

あくまで個人の感想です、ということで読んでいただきたいのですが、私は1まではいきませんが、0.75くらいの正の相関係数を感じています。つまり、マネジメントゲームで優秀な成績を納める方は、実仕事においてもそれなりの成果を出している、ということです。

その理由としては、マネジメントゲームで良い成績を納めるには、私は次の4つの能力が必要だと思っているからです。

  1. 理解力 ルール説明を聞いて、早い段階でルールを把握し、さらにどのような行為が有利で、不利かについて理解する能力
  2. 状況判断力 市場の状況、ライバルの動向を見たうえで、自分の番で、どの意思決定を選択するか、つまり優先順位を付けられる能力
  3. 戦略構想力 どうすればライバルと競合にならずに、自分の希望金額で販売できるのか、ありたい姿を描いて、そこに道筋を立てて意思決定を進めていける能力
  4. 心理読解力 ライバルの過去のパターン、状況、性格などを総合的に勘案し、相手の心理状況を読み、絶妙に相手の出した金額よりも下回る入札ができる能力

どうでしょう、実務でもこの能力が高い人ほど、仕事でも成果をあげているのではないでしょうか。もちろん、仕事で成果を上げるといってもその定義は一律ではありませんし、またこの能力以外にも求められている能力ありますので、上記4つ以外の能力が高くて成果を上げている方もたくさんいらっしゃいます。逆に、この4つの能力が優れていても、他に必要な能力が欠けているために、実務で成果をあげられない方もいらっしゃいます。

私の経験上、過去にこんなことがありました。東京で開催した部長職以上のマネジメントゲーム研修の事務局をされた人材育成部長さんが、成績結果を社長に報告したところ「ほう、私が目を掛けているこいつが優勝したか、こいつも3位に入っている。例外もいるが、だいだい俺が目をつけている奴は上位になったなあ」とおっしゃったそうです。

他にも、マネジメントゲームを継続して一年間に4回やらせて、その成績の推移を、将来の経営者候補の選出の根拠に使った社長さんもいらっしゃいました。もちろん、受講生には秘密にしています。

また、ある企業では、新卒の3次選抜でマネジメントゲームを取り入れている会社もあります。私も立ち会いましたが、確かに、能力の差は歴然としていました。あ、これはまっさらな状態からの理解力、計数管理能力の良い判断基準になるなと、実感しました。

以前、このコラムでも書きましたが、私は研修講師だけでなく、中小企業のコンサルティングも手掛けているのですが、マネジメントゲームでいい成績を出した方は、特に営業職で力を発揮していることが多いと実感しています。途中入社してすぐの時にマネジメントゲームを受講してよい成績を出した方が、その後やはり成果をだしたりすることも良くあります。

以上の経験から、私はマネジメントゲームの成績と実務能力の高さには一定程度の相関があると感じるようになっています。ちなみに、私は生まれた初めてマネジメントゲームを32歳の時に受講したのですが、30人中2位でした。1位の人は経験者でしたので、初めてやった方の中では最上位でしたの。だからこそ、こんなことを堂々とかけているのかもしれませんが。

ただ、忘れてはならないことは、人間の能力は、「持って生まれた能力+後天的な学習・経験」によって決まる、ということです。ウサギと亀の童話ではありませんが、持って生まれた能力に胡坐をかいていて、努力を継続した人に追い抜かれる、という事例は枚挙にいとまがありません。だからこそ、あの孫正義さんも、「マネジメントゲームを100期受講しろ、僕の経験者になるなら100期ぐらいでは足らないよ、そして様々なパターンを経験してくれ」、とおっしゃっているのでしょう。

以上、長文となりましたが最後までお読みいただきありがとうございました。