こんにちは、東京でマネジメントゲームを使った研修とコンサルティングをしている中小企業診断士の大石幸紀です。

弊社では、一月の中で、日曜日と平日の2回、マネジメントゲームを開催しているのですが、片方を製造業版にするなら、片方を流通業版をするようにしています。

弊社は、マネジメントゲーム・オリジンの製造業版よりも流通業版の方をおすすめしているのですが、本日は流通業版とはどのようなものかを、ご説明したいと思います。

マネジメントゲームの歴史は、ソニーの社員だった中小企業診断士の西順一郎先生が開発したことから始まったことは有名な話ですが、そのとき、先生が開発したマネジメントゲームは、ソニーということもあり製造業版でした。そのため、現在も西先生はマネジメントゲーム=製造業という前提で、世に普及されてきましたが、実はその後、マネジメントゲームは多くの業種に対応したバージョンが開発されているのです。

例えば、次のような業種が挙げられます。すごいですよね。

マネジメントゲーム流通業版の魅力

弊社は、数ある業種の中で、製造業版の次に開発された「流通業版」のマネジメントゲーム大会と研修を数多く開催しています。流通業というのは、小売と卸売業、つまり商社・販売ですね。この2つの違いを簡単にまとめると、つぎようになります。

 
製造業版
流通業版
扱う商品
1種類
3種類
戦略の幅
シンプル
多様
会計
工業会計
商業会計

そう、一番大きな違いは、製造業版は取扱商品は1種類なのに対して、流通業版は3種類の商品を取り扱うことなんです。その3つの商品とは、

  1. 高級品
  2. 普及品
  3. 消耗品

という3種類なのですが、プレイヤーによって、自分は高級専門店で行くのか、消耗品の薄利多売で行くのか、それとも総合商社でいくのかという営業戦略を自分で描きやすいという特徴があります。

製造業版は、利益がでる仕組みを学べる体感しながら学べる素晴らしいツールであることは間違いないのですが、6人が同じ同一商品を販売するので、差別化をして利益を上げる、ということが難しいのです。どうしても、薄利多売という方向性に向かいやすい。その点、商品が3つある流通業版では、他のプレイヤーに対して差別化戦略が成功すれば、市場で独占販売をして莫大な利益を上げたり、固定費を掛けずに粗利を得るといった安全経営ができるなど、経営のダイナミックさをプレイヤーによって選択することができるのです。そこが、流通業版の最大の魅力だと、私は思っています。

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もう一つ、弊社が流通業版をおすすめしている理由があります。それは、より多くの方にマネジメントゲームを体験してもらいたいからです。考えてみて下さい。今の世の中で、営業職に従事している方と、工場での生産に従事している方のどちらの方が多いでしょう?人数だけではありません。より日々の仕事の中で計数能力を高めたい、顧客の決算書を読める力を付けたい、のは営業というしごとに従事している方ではないでしょうか。こういった思いもあって、私は、企業様から営業職の研修を依頼された場合には、このマネジメントゲームの流通業版を積極的に、提案するようにしています。

実際に、マネジメントゲームを継続している企業様からは、「全社的に粗利率が上がった」「固定費のことを意識するようになった」という手応えを聞かせていただくことが多くあります。また、流通業版では、「差別化しないと安値競争に陥ってしまう。自分達の競争優位性を意識するようになった」という意見を聴くことができます。

以上のような理由で、当社では製造業版よりも流通業版に力をいれてマネジメントゲーム道場を行っています。もちろん、月2回のマネジメントゲームの内、流通業版と製造業版と半々で行っていますので、製造業版を楽しみたい方も、歓迎しています。